マレーシアの人々は、1日に5回食事をするという。
日本と同じ3回の食事と、ハイティー(3時のお茶)、
サパー(夜食)だ。人によってはさらに一服が入る。
そんな楽しいマレーシア人の食生活において、
いま最も懸念されていることが糖尿病だ。。
一番の原因は、一服や食事をするときに
口にするコーヒーや紅茶だろう。
コーヒーと紅茶、何が問題なのか?
マレーシアではそれぞれ「コピ(Kopi)」「テー(Teh)」と呼ぶが、
デフォルト状態で糖分たっぷり。
なんと、練乳がミックスされているのだ。
そう、あの甘い甘いコンデンスミルクである。
マレーシアでは、主に以下のコーヒーと紅茶がある。
ローカルのカフェ(コピティアム)にはこれら全種類が必ずある。
なければそれはニセモノだ。
「コピ(Kopi)」…砂糖とミルクが入った、いわゆるカフェオレ
「コピ オー(Kopi O)」…ミルク抜きの、砂糖が入ったコーヒー
「コピ オー コソン(Kopi O Kosong)」…いわゆるブラックコーヒー
「テー(Teh)」…砂糖とミルクが入った、いわゆるミルクティー
「テー オー(Teh O)」…ミルク抜きの、砂糖が入った紅茶
「テー オー コソン(Teh O Kosong)」…いわゆるストレートティー
「テー タレ(Teh Tarik)」…頭上から注いで空気と混ぜて淹れる練乳ミルクティー
ちなみに「甘さ控えめ」は「クラン マニス」と言えば良い。
これらのコーヒーや紅茶を、マレーシアの人々は好んで飲んでいる。
日本人の感覚からすると、どれも激甘である。
実際、マレーシア人で糖尿病にかかる人は多い。
政府の発表によると、5人に1人が糖尿病だ。
しかも急激増加中らしい。
コレステロールの問題も増えているようだ。
これはマレーシア料理に脂っこいものが多いのと、
あまり質の良い油を使っていないことが原因だろう。
現在は政府もこれを問題視し、様々な対策と規制を
施している最中のようだ。
しかし、マレーシアにいたら一度は飲んでもらいたい
コピとテー。普段味わうことのない激甘も、慣れれば
たまに飲みたくなってしまうものだ。慣れとは恐ろしい。