世界各国、その国に入るには入国・滞在許可が要る。
いわゆる「ビザ」と呼ばれているもの。
このことに関しては、「日本人ブランド」が
大いに貢献している。何故なら、日本のパスポートなら
世界の多くの国で、事前にビザを申請する必要がないからだ。
現在、日本以外に194の国があり、うち186か国で
事前のビザ申請が不要。実に95%以上の割合だ。
イミグレーション(入国審査)でパスポートに
そのままスタンプを押されるか、短期ビザを窓口で
購入の上でスタンプを押される。
マレーシアでもそう。日本のパスポートなら
90日の滞在許可(観光ビザ)のスタンプを
押してくれる。
逆にマレーシア人が日本に来る場合はとても大変だ。
最近はICチップ付のパスポートに限り申請免除に
なったけど、それ以前は僕の妻の両親が来日する
のも面倒だった。僕が保証人となり、日本側から
招へい理由、行動予定、預金残高コピーなど、
多岐にわたる項目の書類を、マレーシアにある
日本大使館に提出し、事前にビザ取得しなければ
ならなかった。
(但し、旅行会社が主催するツアーに申し込めば、
面倒な手続きは要らないはずである)
それが、日本のパスポートなら、ほとんどの国で
無条件でスタンプをくれる。あの中国でさえ、
その場で15日もらえる。日本の積みあがった
信頼と実績の恩恵は、こういったところに現れてくる。
さて、マレーシアでただ暮らすだけならば、
90日ごとのビザを3回くらい、つまり1年程度なら
更新出来る、と聞いたことがある。
マレーシア南端の都市・ジョホールバルなら、
シンガポールへは路線バスで橋を渡ればすぐだ。
しかし、陸路のイミグレーションというのは
安価にビザ更新が出来る反面、審査が厳しいイメージ。
似た考えの人が多いからだ。実際、何回も行き来して
入国拒否された外国人労働者の噂も聞いたことがある。
これは北部のタイ国境でも同様。
そもそも観光ビザでは就労不可だけど・・・。
空港のイミグレーションの方が、まだ問題なく
通過できる印象がある。
実際僕は1回更新、つまり半年は観光ビザで
滞在していた。その間にだらだらと自分でビザ申請を
手続きし、現在はマレーシア人の配偶者、ということで
いわゆる「配偶者ビザ」で滞在している。
観光ビザを更新した時は、シンガポールへ空路で行った。
ついでにインドネシアまで旅行もしてしまった。
最後に付け加えておくが、1年以上を目安とした
長期滞在を前提とした場合、観光ビザではなく、
きちんと対応したビザの取得が必要。何回も
イミグレーションを行き来して、更新に失敗して
入国拒否されたり、街中で警察官に職務質問されて
拘束されても、僕には責任が取れない。
あくまでも自己責任で。