マレーシア不動産投資熱の実態とは

 

街を歩けば、どこもかしこもコンドミニアムの工事、工事、工事・・・。
インドネシアやバングラデシュの外国人労働者たちが、休みなく働いている。
本当に土曜日も日曜日もなく工事しているのだ。猛烈なスコールが降ろうが、
稲妻が横切ろうが、朝8時頃から夜10時くらいまで稼働している。
この国には違法とか苦情とか、そういうものは存在しないようだ。

 

マレーシアでは大分前から住宅建設ラッシュが起こっている。
国内だけでなく、海外の投資家からも人気で、もちろん日本人投資家の間でも
マレーシアのコンドミニアムは人気だ。ただし、最近法律が変わり、
外国人は100万リンギット(約3千2百万円)以上の物件しか買えなくなった。
日本人からしたら、都市部で新築マンションを買うくらいの価格だろうか。
しかも東京だったら結構安いレベルのマンションを。
マレーシアでは1ミリオンといったらかなり高級な部類。
「超」高級ではないけれど、普通は買えないレベル。
しかし、そのような高額のコンドミニアムは山ほど売られている。

 

スーパーに行けば、健康食品や便利グッズの実演販売ブースの横で、
コンドミニアムが売っている。冗談ではなく、本当に。
フロアの一角にブースがあって、きらびやかなイメージ画が印刷された
パネルをバックに、コンドミニアムや間取りの模型が置いてあって、
係員がチラシを配っている。興味のある人が立ち止まり話し込んでいる。
どこの部屋が空いているか、各部屋の価格はいくらか、大きなボードが
置かれている。販売済の部屋には丸いシールが貼られている。
遠くから見ても、かなりの部分がシールで埋め尽くされていた。
そのような風景は日常のものだ。ちょっと日本では見られない。

 

こういったことに熱心なのは、ほぼ中華系マレーシア人。
中には一人でいくつも物件を持っている人もいる。
普段は賃貸に出して、物件の値上がりを待つ。
所有する物件を担保にローンを組んで、また新しい物件を買う。
そして物件が高くなったところで売る。その繰り返し。
物件の値上がりが続くいま、一つ目の物件が手に入れば、
二件目、三件目の物件もスムーズにいくようだ。

 

僕もコンドミニアムのショールームに行ったことがある。
客のほとんどが中華系だ。インド系、マレー系はたまに見かけるくらい。
実際、マレーシアの経済は中華系が握っているのが現実。

 

 

 

いま、物件の価格はどんどん上昇している。一方、普通の家も
買えない人はかなり多い。労働者人口の80%あまりが、
月収3千リンギット(約9万6千円)以下であるというニュースを
新聞で読んだ。一部のローンを組める人たちがガンガン買い、
値を釣り上げている感は否めない。そのため政府は外国人に対して
購入可能物件の下限金額を制限したり、一人4つまでしか物件を
所有できないようにした。

 

中国のニュースで見た、ゴーストタウンのようなコンドミニアム群を
将来マレーシアで見たくはない。実質的な成長を伴った、健全な
価格上昇を期待したいところだ。

 

 

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