国際結婚&マレーシア移住しちゃったアニオタなオレ

マレーシア人女性と国際結婚したOtakuが海外に移住した。実際のところどうなのか、実体験に基づき情報を大提供!

日本で働くということ

会社員人生からの逃亡は「脱落」か「脱出」か?

2014/09/25

 

 

仕事中、妻から何度も電話がかかってくる。
その度に離席し、会議室に入って小声で話す。
あと少し、あと少しで終わるから。と、
あまり当てにならない言い訳をしながら、
ひたすら謝る。
時には、逆ギレしてしまうこともあった。
いくらでも仕事はあるんだ。一つの仕事が済んだら
また次の仕事があるんだ。仕方がないんだ。
こう言ってなんとか電話を切り、また自分の席へと戻る。
時計を見れば、もう午後11時を回っている。

 

遅くまで残業しているのは僕だけではない。
同じ部署の同僚もいれば、他の部署でも
明かりがついている。
やってもやっても終わらない。
長時間労働で回らなくなってきた頭を無理やり回し、
エクセルファイルに数式を打ち込む。
数字が頭の中でグニャグニャと回る。

 

眠気を強引に打ち消すために、今日は何個のガムと
何杯のコーヒーを飲んだんだろうか。
よく思い出せない。
終電が近い。そんなことに意識を向けている
時間がもったいない。
目の前の仕事を1分でも早く終わらせて、
さっさと家に帰るんだ・・・・・・・・・。

 

 

 

日本で働いている頃、このようなシーンが
幾度となくあった
終電に間に合わず、自腹でタクシー帰宅を
余儀なくされる時もあった。
家族に頭を下げながら、土曜・日曜・祝日に
出勤することもよくあった。
昼飯も摂らずに一心不乱にパソコンのキーを
叩く日もあった。

 

ある日、終電に間に合うか間に合わないかと
いう時間に仕事を終え、オフィスから駅まで
ダッシュしていた僕。
駅に着いてみると、何かトラブルがあったせいで、
電車が遅れていた。終電ではない電車が
ホームに停まっている。
やった、ラッキー!と思いながら乗り込むと、
ちょうど電車は動き出した。
過ぎる夜景をボーっと見ながら、こう思ったと思う。
今日は仕事が大分進んだと思うし、電車にも
間に合った。しかも終電1コ前の電車に。
なかなかラッキーな日だな、と。

 

一体何がラッキーなんだ。

 

マレーシアで暮らしている今、こう思う。
そのような状況下にいた自分が哀れでならない。
目の前の仕事を処理して、会社に貢献することは、
正直言って充実していなかったとは言えない。

 

 

 

しかし、見ているものがあまりにも、
あまりにも小さすぎる。

 

 

 

自分はこんな小さな世界に生きていたのか。
目の前の仕事がすべてと思い、時間も、家族も、
すべてを二番手に回して仕事を最優先してきた。
たとえ口からは家族が一番だ、と言ってはいても、
まったく行動が伴っていなかった。

 

仕事を第一とするのは日本のサラリーマンとして
当然あるべき姿であり、最低限の姿勢である。
大地震が起きてもまずは会社へ連絡し、指示を
仰ぐのが正しい対処法である。
皆が遅くまで仕事に取り組んでいるのに、
自分だけ進捗が遅れたり、周りに迷惑をかける
なんて、あってはならないことだ。

 

だが、それは思い上がった考えだった。
自分がいなくなっても、同じ仕事を他の誰かがする。
周りの負担は増えるかもしれないけれど、
業務が回らなくなって企業活動が停滞することは
決してない。
なんだかんだ言っても、代わりはいるのだ。

 

それを「脱落」と呼ぶ人もいる。
だが、逆の立場から見れば「脱出」とも言える。
答えを一つに見せるのは日本の社会。
答えが一つではないのが世界。
どちらが正しいのかを判断できるのは、
もはや自分の中にしかない。

 

 

 

「小さな池はいつか干上がってしまうかもしれない。
大きな湖も永遠ではない。だが海にまで行ってしまえば、
青々とした水は決してなくなることはない」

 

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