「新年快楽 恭喜發財!!」
1月下旬から2月上旬にかけたこの時期に
なると、至る所で叫ばれるこのフレーズ、
待ちに待った「旧正月」です!
中華系の人々にとってのお正月にあたり
ます。
1月1日なんて日は、彼らにとっては
大して重要ではないのです。
この読み方は、
「シンニェン クゥアイロゥ ゴンシー
ファーツァイ」
といった感じです。
なんか日本語の読み方にちょっと似ている
気もしませんか?
直訳すると、
「新年おめでとう。
お金持ちになりますように」
といった感じです。
さすが中華系、一にも二にもお金ですね(笑)
マレーシアは多民族国家で、6割がマレー系、
3割が中華系、残りがインド系と少数民族です。
マレーシア華人は、中国南方地方から移り
住んだ人が主です。
中国南方とは、広東省や福建省などのことです。
広東省の省都・広州は、過去中国最大の商都で、
今でも広東商人はすごい実力と財力を誇って
います。
そのため皆お金もうけには目ざとく、それが
転じて、祝い事の挨拶にまでなったのです。
直訳するとあからさまなので、外国人から
すると嫌がる人も多いのでしょう。
特に日本人は、表立って「お金お金」と
やり合うことには慣れていません。
昔からお金を不浄のものと考える人の多い
日本ではなおさらでしょう。
だけど、私は別に嫌いではありません。
それが彼らの「文化」だからです。
深く考えず、受け入れるべきでしょう。
彼らはそれが当たり前のものとして
育ってきていますから…。
正月になると軒先で線香をたいたり、
お供え物のお菓子を用意したり、
親戚であいさつした時にはミカンを
贈りあったりと、たくさんの風習が
あります。
また既婚者は未婚者へ「アンパオ」という
お年玉をあげます。
日本ほど高額ではなく、いずれも1,000円
未満が多いですね。
近しい人には3,000円程度あげるときも
ありますが、挨拶の意味が大きいので
金額は小さくてかまいません。
お年玉袋は日本のものよりも大きく、
シーズン前には銀行やお店で特製の
紅色鮮やかな袋がプレゼントされます。
それをたくさん集め、銀行で小額紙幣を
用意して、袋詰めして準備します。
そして、親戚の子供たちや友人の子供に
渡すのです。
皆、きちんとお礼を言うのでかわいい
ですね!
ですが、ある年の旧正月は日本で過ごす
こととなってしまいました。
今も仕事の関係で、日本に戻らざるを
得ない状況となってしまっています。
旧正月に行けるときは離日するのですが、
やはり正月前数日から滞在していると、
正月が近づいてくる臨場感があって
いいですね。
完全なデュアルライフを目指し、早く
マレーシアに戻れるよう、日々頑張って
いるところです。
マレーシア人の配偶者条項での長期滞在
ビザを期間たっぷり取ったのに、
パスポートに貼ってあるだけでむなしい
ですね…。