写真はマレーシアで売られているDVD。
箱入りのものは正規版で、国が認める
シールが貼ってあるのがその証明です。
この「ガールズ&パンツァー」という
日本のアニメは、1枚に
全12話+OVAが入って約600円です。
日本だと1枚に1話入って
約4,000円です(日本のamazonの値段)。
正規版で600円は、かなり安いですよね。
ちなみに、日本のamazonで同内容の
イギリス版(逆輸入)が約6,000円で
売っていたのを見ると、マレーシアの
安さを改めて実感できます。
マレーシアで売られている日本のアニメは
日本語音声に英語・マレー語・中国語の
字幕が入っているのが普通です。
たまにタイ語・インドネシア語・タミル語
の字幕も入っていたりします。
3民族が共存する多民族国家ならではの
仕様ですね。
このように超お得な正規版ですが、
残念ながら画質はあまり良くありません。
中には縦横比がおかしいものもあり、
音声も程々といったところです。
正規版でも質は良くないんです。
これらはショッピングセンターや
本屋の一角で普通に売られています。
ラインナップは恐ろしいほど取り揃えられ
ており、日本のアニメはほぼ網羅されて
いるといってよいでしょう。
(但し店頭に並ぶのは最近のものや
定番人気作品が中心)
たまにワゴンセールで3箱300円、とかも
やっており、マレーシアではそこまで人気
のない、美少女系アニメが多いです。
写真左側にある、ビニール袋に入ったもの
は海賊版DVDです。
ジャケットのカラーコピーが同梱され、
盤面にもきちんとカラープリントが。
DVDケースに入れれば正規版にも見劣り
しません。
映画もアニメも値段は一枚210円
くらいです。
ただし「8 in 1」のような、1枚に
数ディスク分が入っているものは、
1枚420円くらいします。
問題は、総じてディスクの質が悪いこと
で、古かったり傷が多いディスクは
再生できなくなることがよくあります。
安かろう、悪かろうの世界でで、
当然、画質もあまり良くありません。
海賊版は一般の店で売られていることは
少なく、
PASAR MALAM(パサ・マラム、夜市)
の露店でよく売られています。
ただし、警察の目が届きにくい地方都市
では、ショッピングモールの一般店で
堂々と売られていることもあります。
最近ではブルーレイディスクも売られて
いますが、なぜマレーシアではDVDを
買って観ることが一般化しているの
でしょうか。
マレーシアのテレビ放送は日本のように
無料で観られる民放が少なく、
しかも3民族いることで、言葉も異なり
まともに観られるチャンネルが
少ないのです。
マレーシアでは、ASTRO(アストロ)
という衛星放送サービスがかなり
普及しています。
割合が少ない民族(中華系、インド系)に
とって、母国語チャンネルがたくさん
観られるのです。
中華系なら香港、台湾、中国のチャンネル
が、インド系ならタミル語のチャンネルが
観られます。
日本のNHKやANIMAXも観ることが出来、
イギリスBBCなど世界のチャンネルも
契約プランによっては観られます。
もちろんHD画質で視聴可能です。
ですが、これには月3,000円くらいは
かかってしまいます。
マレーシアの人にとっては結構高いです。
それに比べたら、DVDを買うことは
非常に安く、映画も気軽に買って観る
ことを選んでいます。
ちなみに私はこれらのDVDはあまり
買わず、買うとしても「少し気になるな、
観ておくか」程度のものです。
何故なら、好きな作品はDVDの画質では
既に満足出来なくなっており、ブルーレイ
(Blu-Ray)でないとダメだからです(笑
あと、日本のアニメファンに重要な
「特典」「限定」が一切ないため、
食指が動かないこともあります。
子ども向けのディズニーとかのDVDは
たくさんあるので、こちらは自分の子供の
ためによく買っています。
マレーシアではブルーレイはあまり普及
していないため、価格も高いです。
日本のアニメでブルーレイであるのは
ジブリ作品くらいです。
ぜひ今後に期待したいですね…。