台湾人も中国人も、言葉も古い文化も同じである。
国際結婚するなら、変わりはないのだろうか。
台湾人は言ってみれば、国共紛争時代の終末に
中国大陸から移り住んできただけの、同じ中国人だ。
だが、その中身はまるで違う。
一番異なるのは教育と文化だ。
台湾は奇跡ともいえる経済成長を成し遂げ、
生活レベルは飛躍的に向上した。
教育水準も向上の一途をたどり、
ハイテク産業を中心とした国の発展を支えた。
一方の中国は、社会主義体制が継続され、さらには
文化大革命の嵐が吹き荒れた。経済発展、教育水準は
延びることなく、それは毛沢東から鄧小平に権力が
移譲されるまで続いた。
近年、中国の発展は目覚ましい。経済的にも、教育的にも。
人口という国力の大きさを背景に、世界の様々な分野で
大きな影響を与えている。だが、広すぎる国土も相まって、
差が非常に激しい。
日本でも度々報じられるのは、中国人独特の行動だ。
モラル、マナー面で問題ある態度や考え方が、
反感を買っていることもある。
一方台湾人は、日本と同じような生活水準にあり、
教育も施されていることから、中国人のようなトラブルを
起こすことはあまりない。
教育、生活水準、政治など、様々なことが人間の形成に作用し、
それは台湾人と中国人にも大きな差を生んだ。
国際結婚ともなれば、違いはさらに大きいものとなろう。