さあ海外に引っ越すぞ!となった際に、日本において忘れてはいけない手続きが。
いわゆる「転居」の手続きである。住民票ではない。今までは日本国内での
引っ越しの際には、引っ越し前の役所で転出届を提出し、引っ越し先の役所で
転入届を出すのが手続きの流れだった。転出届を出すのは一緒。だが、転入届を
出す必要があるかは、国によって異なる。少なくともマレーシアではなかった。
代わりに日本大使館に在留届を出す必要がある。
きちんと転出届を出さないと、ずっと住民税がかかってしまう。毎年元日に
住民登録している者にかかるので、それより前に転出すれば、翌年から住民税
ゼロだ。住民税は毎月かかり金額も小さくないので、忘れずにチェックして
おきたいところ。
そして転出届を出す前に、「住民票」「戸籍謄本」を1部ずつ取得しておく
ことをおすすめする。何故かと言うと、この2つを海外でも使う可能性が
あるかもしれないからだ。実際、マレーシアでのビザ申請にために
日本大使館で書類を取得する際、戸籍謄本(抄本)が必要になった。
これは大使館に代理取得してもらうことは出来ず、僕は日本の実家に
頼んで国際郵便で送ってもらった。ただし発行から3か月以上経って
しまうと、古いとみなされて使えない。実はこれにも経験談があり、
古い謄本を大使館に出したのだが、あえなくはねられてしまった。
結局3か月しか役に立たないものだけど、数百円なので取得して
おいた方がいい。
そもそもマレーシアを含め、世界の多くの国には「戸籍」とか「住民登録」
とか無い所も多くある。戸籍なんかは中国、韓国、日本くらいだ。
したがって、マレーシアで住民票を発行しようとしても、出来るはずもない。
そもそもどこへ行ったらよいか僕は知らない。身分証明にはマレーシアの
免許証をよく使う。パスポートはいつも家に置きっぱなしだし、免許証なら
マレーシア人も見慣れているので簡単だ。免許証を作る際、何故か
ビザの有効期間以上に期間をもらったのでラッキーだったのだが。
マレーシア人は皆が「IC」と呼ぶICカードを常に携帯している。
日本で言う住基カードだ。全員に番号が付与され、何かの申し込みの
際や、銀行の記帳までICがないと何もできない。外国人には発行され
ないので、必要な場面ではパスポートを出さなければならない。
デカいから持ち歩きに面倒なんだけど・・・。