住民票、収入証明、印鑑、保証人・・・
日本で部屋を借りるには、不動産屋へ行き、多くの手続きを
しなければならない。だが、大体は行けば対応してくれ、
内覧、契約もその日のうちに済ませることが出来るだろう。
マレーシアの場合、「エージェント」がすべてを請け負うといってもいい。
エージェントは大家と借主を仲介する、まさに不動産屋。
不動産法人に所属している人もいれば、個人営業の人もいる。
もちろん、個人でやっている人は資格が必要。
だが、多くは法人に所属していても、その法人名を
前面に押し出す人はあまりいない。
つまり、エージェントは「個人」というスタイルが確立している。
マレーシアの不動産を探すなら、まずはネットで探すのがよい。
「iProperty」は有名なサイトで、賃貸だけでなく、売買も検索可能。
但し注意して頂きたいことがあり、このサイトに載っている値段は
ウソが多いらしい(不動産エージェントをしていた義弟談)。
このサイトに物件を載せているのは全員エージェント。
エージェントは契約を結ばせてインセンティブ(報酬)を得る。
なので、わざと安い値段を載せて、まずは客から電話をもらうことを第一とする。
そこで「あー、もうそれは借りられちゃいました。でも少し値段は上がりますが、
別の部屋(または別のコンドの部屋)なら空いていますよ」となる。
部屋には家具付きと家具無しがある。
家具付き部屋は、どれくらい家具が備え付けられているかは、オーナーにより千差万別。
ただ、冷蔵庫と洗濯機、テーブル、ベッドはあるところが多い。
他にもソファー、テレビ、クローゼット、などがあるが、
何が備え付けられているかは、内覧で確認したほうがいい。
また、「コレが欲しい」とリクエストすれば、
ちょっとしたものなら了承してくれるようだ。
電化製品とか、すべては大家次第。
ちなみに部屋のカギは大家が持っているのが普通なので、
前もってエージェントにお願いしておかないと、
いきなりその日に内覧するのは難しい。
いよいよ契約、となるのだが、貸してもらうには「信用」が必要。
これは日本も同じだが、仕事があればその何らかの証明(名刺とか)、
仕事がない場合でも、ある程度まとまった金額を先払いすれば
大丈夫だと思う。
大家は中華系が多く、日本人に対しては比較的信用がある。
逆にインド系や途上国からの労働者に対しては、結構厳しく見るらしい。
なんでもインド系は部屋を乱雑に扱うらしい(笑)
契約期間は1年または2年が基本。
最近は物件価格上昇に合わせて、契約更新時に値上がりすることが多い。
敷金(デポジット)も家賃1~2か月分程度必要。
それとは別に、水道光熱費の保証金も半月~1か月分程度預ける。
あとは契約書の作成料、印紙税などが必要。
もしかしたら、日本で借りるよりもお金がかかるかもしれない。
ちなみに日本でよく問題になる保証人は不要。
なので保証人代行会社もない。
大家には親切な大家もいれば、ものぐさな大家もいる。
僕の部屋の大家は親切で人柄もいい。これはラッキーだった。
大家と仲良くなれば、いろいろな情報も入ってくるし、
お金関係の交渉の余地もある。
英語での手続きが難しい場合、日本人がやっている会社や、
日本語が話せるエージェントに連絡するのがいい。
ただ、片言での英語やメールでも何とかなるのがマレーシアなので、
挑戦してみるのもいい経験になると思う。