今回はいきなり答えから書いてみる。
「忍耐」
「自己をはっきりと表現する姿勢」
外国人と結婚をしようと思う場合、この2つがまずは
必要なスキル(笑)ではないかと考えている。
これは僕が今の妻と学生時代付き合っていた頃から、
結婚を経た今までの数年間を通しての経験談から得たもの。
また、妻の友人やら家族やら、様々な外国人と付き合ってきた経験も
入っているので、自分で言うのも変だけど、結構自信がある。
まず「忍耐」とはどういうことか。
外国人と付き合っていると、様々な「ズレ」が生じてくる。
まず言語。次に考え方や態度や仕草。
特に日本人は周りによく気を使う民族だと思う。
周りが自分をどう思うかに怯えているのではと感じるくらいだ。
例えば妻は電話で家族と話すとき、母語(広東語)で話すのだが、
声が普段よりも大きくなる。
中国人が大きな声で話しているのを見かけたことがある人も
いるだろう。妻は実際そこまでではないのだけど、他の日本人と
比べると大きい。一緒に外を歩きながら妻が電話をしていると、
初めはそれが恥ずかしかった。
また、付き合い始めた頃は時間にルーズだった。
マレーシア人が総じて時間にルーズなのは結構有名で、
マレーシア時間と呼ばれるものさえ存在する。
初めは怒ったり注意していたが、直らないのであきらめた。
やがて妻も日本暮らしが長くなってくると、次第に改善されていった。
そういった多くのズレを耐え忍び受け入れる忍耐力(寛容さ?)が
必要かと思う。
次に「自己をはっきりと表現する姿勢」とは。
端的に言えば、日本人独特の察しやら空気やら、
そういったことを期待するなということ。
相手は日本の雰囲気や文化の下で育ってはいない。
逆に言えば、あなたは相手の考える素地、文化を良く知らない。
お互いに打ち解けるには、お互いに理解しあうか、譲歩するしかない。
日本人が苦手とするところに、恋人や妻に「愛してる」と
言わないことがある。
逆に言わずに察することを美徳とする雰囲気さえある。
はっきり言って、それはコミックやドラマの世界や、
昭和初期のような世界ではないだろうか。
それが通用するのは日本だけと思ったほうがいい。
かつてイタリアに新婚旅行に行ったとき、
電車で目の前に座っていたカップルがあまりにもラブラブ過ぎて、
こちらが恥ずかしくなってしまったことがあった。
それはイタリア人が特殊なだけかもしれないが、
イギリス人の友人と接していても、
やはり表現をはっきりとするというのは大事だと感じた。
外国人と結婚するということは、
絶対に自分を大きく変えてくれることだ。
それが悪い方向に作用することもあるが(適当な性格になったり)、
違う世界に自分を連れて行ってくれるという面では、
人生を楽しむうえで確実にプラスに働くことだろう。