海外に暮らしている以上、外国人と会話することは
どうしても避けられない。
日本に暮らしていれば、会話をすることはおろか、
見かけることも少ないかもしれない。
例えば新宿を歩いていて、ふとブロンドヘアーの
外国人に英語で道を尋ねられたらどうするだろうか。
まず相手が日本語を話さない、という意識を持った時点で、
身構えてしまい、相手の英語を聞き取ろうという気を持たず、
逃げてしまうのではないか。
以前の僕なら多分このような感じだろう。
だが、やはり海外に住んでいると慣れというか、
度胸がついてくる。
発音が下手で通じなくても、別の単語に言い換えたり、
何度も話してみたりしようとしている。
また相手の言っていることが聞き取れなくても、
Sorry? とか、Thirty?Thirteen? とか、
相手にもう一度話してもらったり、
問いかけたりしながら会話をしている。
恥ずかしいと思わないことが肝心で、
飛び込んでいけば結構何とかなる。
初めはなかなか通じなかったりして
気持ちが沈んだり、傷ついたりするが、
”痛み”はだんだん慣れてくる。
まあ気持ち良くなったりはしないけれど(笑)
ある時インターネットで調べ物をしていると、
東京に外国人交流カフェというものがあることを知った。
別に怪しそうな匂いはしなかったが、
純粋に外国人と友達になりたい人や、英会話力をアップしたい
人のためにあるお店のようだ。価格もそこまで高くない。
英会話スクールと比較すれば断然安い。
崖から海へダイブ出来る勇気を持てるかどうか。
海外へ身を置くことは、それを強制的に踏み出させるもの。
外国人交流カフェは、あまり高さのない崖へ
ジャンプする程度だろうか。
英会話スクールや語学学校は、プールの飛び込み台と
言ったところか。
要は本人の気の持ち様次第なのだ。
人は新しいことに向き合うと臆病になる。
だがその先につかみ取る未来が見えていると、
その臆病を打ち破って前へ進むことが出来る。
自分はいったい何のために崖からダイブするのだろう?
その目的が見えていて初めて、
潔く大海に飛び込むことが出来るのだと思う。