国際結婚と聞くと、まずその手続きの煩雑さが想像できるが、
まさにそのとおり。だが難しいというより、ただ面倒なだけ。
しかも婚姻手続きは2回やらなければいけない。日本国の
手続きと、相手側の国の手続きと。
僕の場合は、先に日本の役所へ届け出た。この時は婚姻届の他、
大使館で発行してもらった「婚姻要件具備証明書」とその和訳版、
出生証明書と和訳版、戸籍謄本、パスポートの全ページコピーと、
何故か予防接種の受診表まで添付してあった。予防接種は完全に
間違って添付してしまったわけだが。因みに和訳は僕がワードで
適当に作った。別に士業のハンコが要るわけではないので
自作のものでオッケー。
日本の役所で受理されれば、今度は相手国での婚姻手続き。
日本の役所で「婚姻届受理証明書」「婚姻届記載事項証明」と
戸籍謄本、住民票を取得し、大使館に両人が出向く。
マレーシアの場合、日本と違って婚姻する両人が行かないと
ダメなのだ。その場で申込書類に記入する。不思議なことに、
日本の役所で発行した書類の英訳は必要なかった。そうして
ようやく、ホログラムの入った立派な紙の婚姻証明書にお互いの
サインをし、それが証明書となる。これは今後至る場面で使用
するので、紛失しないように2部発行してもらい、1部は妻の
実家に預けた。
この面倒な結婚の手続き。国によってはあまり大変でない
場合もある。マレーシア人の友人がイギリス人と結婚した時、
イギリス大使館ではマレーシアの婚姻証明書にイギリスの公印を
押して、イギリスの正式な婚姻証明と認めたらしい。
なんとも効率的な話だ。
世の中には時間がない人のために代理で申請してくれる行政書士の
事務所がたくさんある。だが、すべてを任せっきりにできるかと
いうと、外国から書類を持って来たり取り寄せることは結局自分
たちでやらなければならない。あと大使館で書類を取得する際は、
原則本人が行かなくてはいけない。つまり、大金を払っても結局
自分たちもたくさんやることがある。それならば、自分たちで
すべてやってしまったほうがいい。手続きの流れも理解できるし、
今後別の手続きを行う際に役に立つ。
行政書士など外部の事務所に頼るのは、実は国際結婚の手続き
よりも滞在ビザの手続きの方が向いている。特に中国やフィリ
ピンといったトラブル事例の多い婚姻の場合、国は滞在ビザの
発行に慎重だ。求められる書類も多い。だがこれも自分ですべて
やることが可能。時間はかかるが、難しいことを求められるわけ
ではないので。全体の理解のためにも、自分でやるほうがいい。
品川にある入国管理局のカオスな雰囲気とかは、自分で体験
すると結構面白い。超美人のフィリピン人を沢山見ることが
出来るだろう。