といっても、日本の鉄道の話ではなく、マレーシア国鉄KTMのこと。
KTMではクアラルンプール近郊では電車が多く走っているが、
クアラルンプールを離れると、ディーゼル機関車ばかり走っている。
吐き出す煙の色と量はハンパではない。
激遅ではないが、速くもない。
鈍行客車も国際急行も貨物も引っ張る、何でもこいの機関車だ。
実は、日本のメーカーが作った機関車もある。
この機関車には、一台一台に”愛称”がつけられている。
日本の機関車は、昔から型式で呼ぶのが一般的だが、
最近では「金太郎」とか「ブルーサンダー」なんて名前が
つけられているものもある。
マレーシアの場合、「街」や「川」、「花」や「歴史的人物」なんて
名前が付けられているものもある。日本の特急電車の愛称に似ているかもしれない。
今のマレー鉄道は、生まれ変わろうとしている重要な時期だ。
線路も新しく敷きなおされ、電化もかなり進んでいる。
いずれ電車の活躍範囲は広くなるだろう。
将来的にはシンガポールとクアラルンプールを結ぶ高速鉄道も作られる。
そうなると、現行のマレー鉄道は、ほぼ貨物専用鉄道となるだろう。
日本の鉄道は人口の減少と共に、採算が取れないところは三セク化や
廃線となっている。もちろん日本は線路を敷き過ぎたという面も
あるかもしれないが、ほぼ1~2本の線路しか敷かれていなかった
マレーシアでは、国家と共に少しずつ鉄路が成長を続けている。