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ライフスタイル

子どもに厳しい日本社会が少子化を自ら招いているのでは?

 

マレーシアに来てから特に感じることがある。
それは、みんな子どもに優しいということだ。

僕にはまだ2歳の娘がいるが、色々な大人から構ってもらっている。
掃除のお姉さんや、警備員のおじさん、レストランの店員や、
スーパーの店員まで、みんな子どもに声をかけたり、
挨拶をしてくれる。

電車に乗れば、ほぼ席を譲ってくれる。
この国に来て良かったと思える一面だ。

 

日本ではどうだろうか。飛行機や電車で子どもが泣けば、
皆嫌そうに顔を背け、中には聞こえるように露骨な溜息をつく。
他人の子供に迂闊に声をかければ、挨拶程度でも不審者扱い
されかねない。

 

「空気」

「配慮」

「マナー」

「モラル」

 

様々な重苦しいものが、親の肩にのしかかる。
電車、図書館、レストランといった公共の場所で
子どもが言うことをきかず、泣いたり騒いだりすることもあるだろう。
親はそれを制しようと必死になだめる。

 

子どもに騒いではいけない理由を教えることよりも、
自分が周りから白い目で見られるのが怖いから。

 

子どもが騒ぎ続ければ、「しつけがなっていない」と
ダメ親の烙印を押される。反論しようものなら、大勢で
「モンスターペアレント」認定もあるかもしれない。
育児を経験したことのない人ほど、親の気持ちは理解できない。

 

「何故しつけがきちんと出来ないのか」
「公共の場所で子どもを静かにさせるのが親の務め」
「迷惑だから子どもを連れてくるな」

 

このようなことを思っている周りの人たちは、その親に
直接言うのではなく、ツイッターやフェイスブックといった
ところで、はけ口のように言う。SNSでは少しでも自分の
考えと違ったものに対して、簡単に意見や反論が書き込めるからだ。

 

そんな現実を目の当たりにして、親は子どもを連れてどうやって
生活しろというのだ。保育園に入りたくても一杯で入れない。
となると母親は働きたくても働けない。認定外の託児所に預けても、
料金は高く、働いて得た報酬の大部分が消えてしまう。
何とか保育園に預けながら働いたとしても、残業できないので
職場では何かと気を使う。中には心無い言葉を言われたり、
退職を勧められる事例もあるとニュースなどで報じられていた。

 

これが立派な額縁に入れられた「先進国」の素顔。
親以外には子どもの成長を望んではいないのでは、とさえ思える。
それでもまだ、政府は少子化対策に本腰を入れようとしない。

 

国民も自分本位になりすぎてはいないだろうか。子どもの声を
聞く余裕さえないほど、追い詰められている人が多いのだろうか。
子どもが歓迎される社会こそが、子どもを増やす最良の手立てで
あると僕は思うのだが、その見込みがないうちは、まだまだ
日本という国は「みなし先進国」に過ぎないだろう。

 

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